歯科医院で受ける子どもの歯科検診の利点
お子さんが生まれると、1歳6ヶ月児検診、3歳児検診で歯の状態を確認します。その後は、1年に一回のペースで保育園や幼稚園、小学校、中学校、高等学校で歯科検診を受けることになるでしょう。
ただ、これらの検診だけで歯をずっと健康に保てるわけではありません。甘い物を多く摂ったり、歯磨きが不十分だったりすれば虫歯になりやすくなりますし、歯の強さ(質)もお子さんによって様々です。
そこで、ぜひ受けていただきたいのが歯科医院でのお子さんの歯の検診です。今回は、歯科医院でのお子さんの歯科検診の利点についてお話しします。
歯科医院で検診を受ける利点とは?
歯科医院でのお子さんの歯科検診には、1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診にはない多くの利点があります。
お子さん一人ひとりに合わせた検診であること

歯科医院でのお子さんの歯科検診の利点としてまず挙げられるのが、一人ひとりの検診であるということです。いわばオーダーメイドのようなものですね。
1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診は、大勢のお子さんを集めて、1度に検査する集団検診です。当然時間も限られますし、上顎の奥歯など暗くて見えづらいところもあります。
一方、歯科医院での検診なら、一人ひとりのお子さんに、集団検診の何倍もの時間をかけて、専用の診療台の上で、影が生じないライトで照らしながら歯の状態を細かくチェックできます。
これによって、集団検診では分からなかったような問題点まで診ることができます。
歯磨きの練習も受けられる

虫歯予防の基本は毎日の歯磨きになりますが、お子さんの歯磨きは、年齢ごとに適した方法が異なります。
歯科医院での歯科検診では、年齢に合わせた適切な歯磨きの方法を説明し、お子さんと一緒に練習します。もちろん、保護者の方にも仕上げ磨きのポイントもお教えします。
1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診では、歯磨きの練習はありませんから、これも歯科医院でのお子さんの歯科検診の利点のひとつです。
歯科医院ならではの予防処置
1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診では、虫歯の予防処置は受けられませんが、歯科医院では、上記に加え、歯科検診の際に虫歯の予防処置を受けることが可能です。
歯のクリーニング
歯磨きで磨き残したところや、歯磨きでは取れない歯石を取り除いて、歯をきれいにすることは虫歯予防にとても大切です。
そこで、歯科医院での歯科検診では、専用機器による歯のクリーニングも行われます。
歯のクリーニングでは歯石を取り除き、歯をきれいに磨くことで、虫歯の原因を取り除き、お口の中を虫歯になりにくい環境に整えます。
フッ素塗布

フッ素は、歯を強くして虫歯菌の作り出す酸から歯を守ってくれますし、酸で溶かされたところを治す働きも持っています。
フッ素の使い方は、身近なところではフッ素入り歯磨き粉やフッ素入り洗口液ですが、最も濃度が高く、効果が高いとされているのが、フッ素を直接歯に塗るフッ素塗布です。このフッ素塗布もまた、歯科医院でしか受けられません。
なお、1歳6ヶ月児や3歳児検診でもフッ素塗布をしている自治体はありますが、歯科医院でのフッ素塗布のように歯のクリーニングとセットでないので、効果は歯科医院の方が高いと言えます。
シーラント

奥歯の溝や窪みは、歯ブラシが入りにくいので、虫歯になりやすいところの一つです。特に小さなお子さんは、まだ上手く歯を磨けないため、注意しなくてはなりません。
そこで行われるのがシーラントで、奥歯の溝や窪みをセメントやプラスチック材料で埋めて、磨きにくい部分をなくすようにします。
シーラントは歯を削らず、溝や窪みに直接セメントやプラスチック材料を詰めるので、特に痛みもなく、時間もかかりません。
ただし、シーラントが取れてしまうこともありますので、検診では詰めたシーラントがきちんと接着できているかどうかもチェックします。
歯科医院での検診の難点を挙げるなら?
歯科医院でのお子さんの歯科検診は、1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診にはない費用や手間がかかるのが難点と言えるかもしれません。
1歳6ヶ月児や3歳児検診、学校検診は、法律に基づいて行われる法定検診ですので、お金はかかりません。また、歯科医院での検診は、往診ではないので、歯科医院に通う必要があります。
歯科医院での検診の頻度は3~4ヶ月に1回を目安に

歯科医院でのお子さんの歯科検診の利点を活かすには定期的な受診が必要で、おすすめの頻度は3〜4ヶ月に一回くらいです。
多いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それには理由があります。
虫歯の進行スピード
乳歯は、歯の外側を覆っているエナメル質の厚みが永久歯より薄いうえ、虫歯菌の作り出す酸への抵抗力も低いので、虫歯になりやすく、一度虫歯になると、その進行も早いのです。
このため、虫歯にならないようにすると同時に、もし虫歯になったとしても、できるだけ早く見つけることが重要です。
虫歯を早期発見するためには、3〜4ヶ月おきに歯科医院で診てもらうのがおすすめです。
フッ素塗布の効果を保つ
フッ素塗布の効果は、歯磨き粉や洗口液よりも長期にわたって保たれますが、いずれかは消えてしまうので、定期的にフッ素を塗布することが欠かせません。
フッ素塗布の効果を保つには、1年に3〜4回くらいの処置するのがおすすめですので、これも歯科検診の頻度を決める要素の一つとなっています。
成長に伴う体の変化
お子さんは、永久歯へ歯が生えかわるだけでなく、顎の骨の形や大きさも成長に伴って変化しています。
そのため、成長に合わせて、定期的に歯科健診を受け、歯や顎の状態を確認することが大切です。
まとめ
今回は、歯科医院での子どもの歯科検診についてお話ししました。お子さん向けの歯科検診は、法律に基づくものもありますが、その回数も少なく、予防処置は受けられません。
これらの検診に、歯科医院での検診を組み合わせれば、より効果的にお子さんの歯やお口の健康を守ることができるようになります。
当院でも、お子さんの歯やお口の健康を守るために、定期的な歯科検診を行なっておりますので、お子さんの歯科検診についてご質問やご相談のある方も、成増駅すぐそばの成増さくら歯科にぜひお越しください。
