2026.02.25

メタボリックドミノを防ぐには予防歯科が有効

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム、通称「メタボ」。この言葉は誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。メタボは、内臓脂肪がたまり、やがて生活習慣病になる一歩手前の状態を示すものです。

言い方を変えるなら、メタボとは、内臓脂肪型の肥満から、血圧や血糖値が上がり、生活習慣病になる一連の流れともいえます。

この一連の流れを指す言葉として、『メタボリックドミノ』というものがあります。メタボリックドミノは、「肥満から生活習慣病、そして最終的に心筋梗塞や脳梗塞などに至る流れ」のことです。

実は、このメタボリックドミノには歯科がとても深く関係しているのをご存知でしょうか。今回は、そんなメタボリックドミノと歯科の関係についてお話しします。

メタボリックドミノとは?

メタボリックドミノとは?

冒頭でも触れたように、メタボリックドミノは、生活習慣の乱れから始まり、肥満、生活習慣病、そして最終的には心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気に至る一連の流れを示す概念です。

この肥満から生活習慣病になり、重篤な病気に至る流れは、まさに負の連鎖です。これをドミノ倒しのドミノに例えて考案されました。

メタボリックドミノの進行

メタボリックドミノがどのように進んでいくのか、より具体的に解説しましょう。

生活習慣の乱れ

まず最初は、生活習慣の乱れです。生活習慣には、運動習慣や食習慣などが含まれます。

肥満の発生

運動をせず、不規則で栄養バランスに問題がある食事を続けていると、肥満、特にメタボリックシンドロームに関係する内臓脂肪型の肥満が起こります。

メタボリックシンドロームになる

肥満に加え、血圧や血糖値、コレステロール値の上昇が見られるようになると、メタボリックシンドロームとみなされます。

動脈硬化の進行

メタボリックシンドロームになると、動脈硬化の進行が早くなります。

⑤重篤な病気の発症

心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気が起こります。

メタボリックドミノと歯科の関係

メタボリックドミノと歯科の関係

メタボリックドミノの進行を見ても、歯科はあまり関係なさそうに思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

歯周病

メタボリックドミノと最も関係性が高いのが、歯周病です。歯周病は、歯周病菌という細菌が歯を支える歯肉や歯槽骨などの歯周組織を傷つける病気です。歯肉の腫れや出血に始まり、やがて歯がグラグラと動き出し、最悪の場合、抜けてしまいます。

歯周病になると、歯に異常をきたすので、しっかり噛んで食べることができなくなってしまいます。

しっかり噛んで食べると、脳の満腹中枢が適度に刺激されて食べ過ぎを防いでくれるのですが、きちんと噛めないと、満腹感を感じにくくなり、肥満になってしまうというわけです。

動脈硬化の進行

歯周病の原因菌は、内毒素という毒素を作ります。歯周病は、この内毒素に免疫系が反応した結果起こるものです。

この厄介な歯周病菌が、歯肉の血管から血管の中に入り込むと、血管の中に内毒素を放出します。すると、内毒素が動脈の壁に付着し、血管の弾力性を低下させ、動脈硬化の進行を加速させるという悪循環が生まれます。

虫歯

虫歯は、虫歯菌が作り出す酸で歯が溶かされる病気です。

酸に溶かされて穴があいた歯では、歯周病の箇所でもお伝えしたように、しっかり噛むことはできません。痛みが出るようになるとなおさらです。

虫歯を放置しているとしっかり噛むことができないので、これもやはり肥満の原因になってしまいす。

親知らずの炎症

親知らずの特徴

親知らずは、最も奥に生えてくる歯ですが、親知らずが生えてくる年齢の頃には、顎の骨格の成長発育は終わっています。

このため、親知らずが生えてくるまでの間に顎の大きさが十分大きくなってないと、親知らずが生える余地が不足し、真っ直ぐ生えることができません。

すると、歯肉に一部覆われたり、斜めに埋まっていたりすることになり、きれいに親知らずを磨くことができなくなります。

詳しくは親知らずが痛くなる原因と対処法のコラムで解説しましたが、親知らずが腫れる智歯周囲炎(ちししゅういえん)になるのはこのためです。腫れると痛くて噛めなくなりますし、腫れた親知らずの周囲の歯肉から歯周病菌が血管に入り込み、悪影響をもたらします。

メタボリックドミノを止めるためにも有効な予防歯科

メタボリックドミノは、実際のドミノと同じく、どこかで止めないと際限なく進んでしまいます。

そんなとき有効なのが予防歯科です。予防歯科は、虫歯歯周病の予防を目的とした歯科医療のことです。

もちろん、虫歯や歯周病だけがメタボリックドミノの要因ではありませんが、これらを予防できれば、生活習慣の乱れや肥満などのメタボリックドミノの上流部分を抑止できる可能性が上がります。

日々の歯磨きによるセルフケア

日々の歯磨きによるセルフケア

虫歯歯周病を防ぐには、日々の正しい歯磨きがとても大切です。何か食べたら歯を磨くというのはいうまでもありません。歯を磨くとき、表面だけでなく歯と歯の間まできれいに磨くようにしましょう。

もし、どうやったらきれいに磨けるのかわからないという方がいらっしゃいましたら、成増さくら歯科にお気軽にご相談ください。歯科衛生士による歯磨き指導(TBITooth Brushing Instruction)だけでなく、使いやすい歯磨きグッズもご紹介いたします。

歯科医院でのプロフェッショナルケア

歯科医院でのプロフェッショナルケア

毎日頑張って歯を磨いていても、磨き残したところが生じてしまいます。また、プラーク(歯垢)の温床となる歯石は、歯磨きでは取り除けません。

歯石もしっかり除去しないと虫歯歯周病は防げないので、スケーラーという専用の器具で、定期的に歯科医院で歯石を取り除いてもらうようにしましょう。

フッ素の活用

フッ素(フッ化物)は、虫歯を防ぐのにとても効果的です。

フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨く、フッ素入りのマウスウォッシュでうがいをする。定期的に歯科医院で歯にフッ素を塗布してもらうなどして、虫歯を予防しましょう。

まとめ

今回は、生活習慣の乱れから重篤な病気に至る負の連鎖であるメタボリックドミノについてお話ししました。この負の連鎖を断つことは、全身の健康維持にとても重要です。

メタボリックドミノはできるだけ序盤で絶つことが望ましく、その方法のひとつが予防歯科です。

成増さくら歯科では、単に治療を行うだけではなく、患者さんの全身の健康の増進という広い視点からも診療にあたっています。今回のコラムを読んで、メタボが気になる方や、予防歯科を受診したいとお考えの方も、成増駅すぐそばの成増さくら歯科へにぜひお越しください。

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