矯正治療中に外出先で歯磨きできないときの対処法
矯正治療中は、「以前より歯をきれいに磨くように、特に食事の後は必ず歯を磨くように」と言われます。
とはいえ、お子さんの場合は学校に通っているときなど、歯を磨けないこともあるでしょう。また、大人の方も、外出先で歯を磨けないこともあるはずです。そんなときはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、矯正治療中に、歯磨きできないときの対処法についてお話しします。
矯正治療中に歯磨きを怠るリスク

まず、矯正治療中に歯磨きをきちんとしていないとどうなるのでしょうか。具体的な弊害を挙げていきましょう。
虫歯や歯周病になる
当然のことですが、歯磨きをしていないと虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
虫歯も歯周病も歯の周りについているプラーク(歯垢)の中にいる細菌が原因で起こる病気です。歯磨きをきちんとしていないと、プラークがついたままになるので、虫歯や歯周病になりやすくなります。
矯正治療が中断する
矯正治療と虫歯や歯周病の治療、どの治療が優先されるかというと、虫歯や歯周病の治療になります。
虫歯や歯周病が進行すると、最悪の場合、歯を失う可能性もありますから、虫歯や歯周病を先に行わないといけなくなるので、矯正治療がストップしてしまうのです。
矯正治療の治療計画が乱れる
矯正治療がストップするということは、ワイヤー矯正なら矯正装置を歯から取り外すことになります。
また、マウスピース矯正では、虫歯などの治療によって歯の形が変わってしまうと、マウスピースが合わなくなるので、作り直しが必要になります。
このように治療計画が乱れ、基本的に長期にわたる矯正治療の期間が、さらに長くなってしまいます。
歯磨きできないときはどうする?
冒頭でもお伝えしたように、毎食後歯磨きしなければならないと分かっていても、学校にいるときや外出先などでは、必ず歯磨きできるとは限りません。もし、歯磨きできないときはどうするのが良いのでしょうか。
うがいをする

歯磨きできないときでも、うがいだけならできるということもあります。歯磨きは難しいけれど、うがいはできるというときは、とりあえずうがいだけでもするようにしてください。
爪楊枝を使う
飲食店の多くには爪楊枝がサービスで置いてあります。爪楊枝は歯と歯の間にしか使えませんが、虫歯や歯周病は歯と歯の間から始まるものですから、爪楊枝が使えるのなら、爪楊枝で歯と歯の間の食べかすだけでも取り除くようにしましょう。
ガムを噛む

ガムを噛むと唾液がたくさん出ます。
唾液は、お口の中の汚れを洗い流す洗浄作用、虫歯菌や歯周病菌の活動を抑える抗菌作用、虫歯菌の作った酸を中和する緩衝作用、溶かされた歯を治す再石灰化作用など歯の健康を保つ働き(※)をたくさん持っています。
ガムを噛んでも、食べかすが取り除かれるわけではありませんが、ガムを噛むことで唾液の働きが活発になり、歯の健康を保つ効果が期待できます。
(※)唾液の様々な働きについては、医療連携施設である町田歯科のお口を潤すだけじゃない!唾液の持つすごい働きとは?のコラムを併せてご参照ください。
歯を拭う
人前ではなかなかできませんが、ティッシュペーパーやハンカチなどで歯の表面を拭うのも歯磨きができないときの対処法の一つです。
災害時(※)など、非常事態に際しては、このような方法があることを知っておくと有用です。
(※)災害時の歯のケアに興味がある方は、同じく医療連携施設である町田歯科の災害時の口腔ケアの大切さのコラムをご参考になさってください。
外出中に持っていると便利な歯磨きアイテム
矯正治療を受けている方は、できるだけ歯をきれいに保つために、外出時には以下のようなアイテムを持っていくのがおすすめです。
携帯用歯ブラシセット

まず挙げられるのが、旅行時などに便利な携帯用の歯ブラシセットです。
ケースに入っているのでカバンの中でバラバラになりませんし、歯磨き後の歯ブラシでもカバンの中を汚すことがありません。外出時には、一つカバンの中に入れておくことをおすすめします。
デンタルフロスや歯間ブラシ

デンタルフロスや歯間ブラシ(※)は歯と歯の間のケアに欠かせない歯磨きアイテムです。とてもコンパクトなうえ、携帯用のケースがついているものもあります。
使い捨てのものは、使った後のカバンの中の汚れを気にする必要もありません。携帯用歯ブラシセットと合わせてぜひお持ちください。
(※)デンタルフロスや歯間ブラシの使用法について詳しくは、医療連携施設である町田歯科のデンタルフロスはどう使う?のコラムを併せてご参照ください。
携帯用マウスウォッシュ
ドラッグストアやコンビニなどでは、携帯しやすい小さなボトルに入ったマウスウォッシュも入手できます。洗口液があればうがいの水が必要ないので、外出先での水道水に抵抗があるときでも歯磨きしやすくなります。
ご自宅に大きなボトルタイプのマウスウォッシュしかない方は、小さなボトルに移し替えて使うのもいいでしょう。
歯磨きシート
歯磨きシートは歯の表面を拭うために作られたウェットティッシュです。歯の表面を拭うだけなので簡単ですし、うがいも必要ありません。
ただ、歯と歯の間まではきれいにできませんので、その点は注意してください。
歯磨きガム
歯磨きガムは、甘味料にキシリトールを使ったガムです。キシリトールには虫歯の原因菌の活動性を下げる効果(※)があり、先ほどもお伝えしたように、ガムは唾液の分泌を促してくれます。
歯磨きガムと言っても、歯ブラシのように歯をきれいにしてくれるわけではありませんが、手軽にある程度のケアをすることができます。
(※)キシリトールの効果については、医療連携施設である町田歯科のキシリトールの働きと効果的な使い方のコラムを併せてご参照ください。
まとめ
今回は、矯正治療中に歯磨きできない場合の対処法についてお話ししました。矯正治療中の歯磨きは、治療を受ける前以上にとても大切なものです。外出中も含め、できるだけ食後は歯磨きをするようにしてください。
どうしても歯磨きができないときは、今回お伝えした方法を参考に、忘れずに歯のケアをするようにしましょう。
成増さくら歯科では、矯正治療に加え、治療期間中の歯の健康を守るために、患者さん一人ひとりの環境に合った丁寧なアドバイスも行います。矯正治療をお考えの方は、成増駅すぐそばの成増さくら歯科・矯正歯科にご相談ください。
