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2025.09.29

きちんと歯磨きしているのに、虫歯になるのはどうして?

虫歯歯周病などの歯のトラブルを防ぐための基本は、やはり歯磨きです。

しかし、中には「毎食後ちゃんと歯を磨いているのに、なぜか虫歯になってしまう」という方がいらっしゃいます。 きちんと歯磨きしているのに虫歯になるのはどうしてなのでしょうか?今回は、きちんと歯を磨いているのに虫歯になってしまう方の特徴についてご紹介します。

虫歯になりやすい人の食生活における特徴

間食が多い

虫歯の原因は、虫歯菌が作り出す「酸」です。 酸は歯を溶かすので、歯に穴が開いて虫歯になるわけです。

通常、食後の口の中の酸は唾液の働きで中和されるようになっています。これを唾液の緩衝能(かんしょうのう)といいますが、中和されるまでにはしばらく時間がかかるため、この間に何かを食べると、また新たな酸が作られてしまい、いつまでたってもお口の中から酸がなくなりません。

朝昼夕の食事の間に、間食を食べる機会が多い方は、酸がその度に作られて中和が間に合わず、歯がずっと溶かされ続けることになり、虫歯になりやすくなります。

甘いものが好き

虫歯になりやすい人の食生活における特徴:甘いものが好き

キャラメルや飴、チョコレートなど、甘いうえに歯にくっつきやすいものを好んで口にする方は、歯の表面に虫歯菌の栄養源を置いているようなもので、虫歯ができやすい状態になってしまいます。

もちろん絶対に甘いものを食べてはいけないというわけではありません。食べる量や食べ方に注意するようにしましょう。

お酒を飲んだまま寝てしまう

虫歯になりやすい人の食生活における特徴:お酒を飲んだまま寝てしまう

ビール、酎ハイ、日本酒、ワインなどお酒の多くは糖分をたくさん含みます。 お酒を飲んでそのまま寝てしまうと、寝る前に甘いものを食べて、歯磨きせずに寝るのと同じことになります。

また、お酒を飲むと、トイレが近くなり、体から水分が抜けやすくなります。 体の水分が減ると、唾液も減るわけですが、唾液には虫歯を防ぐのに効果的な多くの働きがあります。

具体的には、歯菌の活動を抑える抗菌作用、虫歯菌の栄養源を洗い流す洗浄作用、酸を中和する緩衝作用、虫歯菌に溶かされたところを治す再石灰化作用などです。 このような唾液による虫歯予防の働きも低下しまいますので、より虫歯になる可能性が高まるのです。 お酒を習慣的に飲む方で、飲んだまま寝てしまうという方は特に注意してください。

唾液の働きについて、より詳しく知りたい方は、提携医療機関である町田歯科お口を潤すだけじゃない!唾液の持つすごい働きとは?のコラムを併せてご参照ください。

よく噛まないで飲み込む

唾液は、食べ物をしっかり噛めば噛むほどたくさん出ます。 もし食べる時に、しっかり噛まずに食べてしまう、いわゆる「早食い」をすると、噛む回数が少ないため、唾液もあまり出ないことになります。

唾液の量が少ないと、上述の唾液の持つ虫歯予防効果も十分発揮できません。 このように、食べ物の噛み方も虫歯のなりやすさに関係しています。

虫歯になりやすい人の歯磨きに関する特徴

歯磨きの仕方についても、もちろん虫歯に関係があります。

磨きにくいところがある

例えば、叢生(そうせい)という歯列不正(しれつふせい:悪い歯並びのこと)があると、歯並びがデコボコしているため、歯ブラシが届きにくい箇所が生じます。

そのようなところは、歯を磨いているように思っても、実際は磨けていないことが多くなってしまいます。 また、麻痺がある方など、歯ブラシを上手に使いにくい方も同様です。 磨きにくいところがあると、その部分に虫歯ができやすくなります。

歯並びが悪く、磨き残しが気になる方は、やはり適切な矯正治療を受けることをおすすめします。

歯間ブラシやデンタルフロスを使っていない

虫歯になりやすい人の歯磨きに関する特徴:歯間ブラシやデンタルフロスを使っていない

歯ブラシは、歯の表面を広く磨くのには適していますが、歯と歯の間をきれいにするのは得意ではありません。

歯と歯の間の歯磨きは、歯間ブラシやデンタルフロスを使うのが望ましいと言えます。 もし、きちんと歯磨きをする習慣があっても、歯ブラシしか使っていない人は、歯の間がきれいに磨けないので、虫歯になりやすくなってしまいます。

歯間ブラシやデンタルフロスについて詳しく知りたい方は、同じく提携医療機関である町田歯科使っていますか?デンタルフロスや歯間ブラシデンタルフロスはどう使う?のコラムをご参考になさってください。

磨き方が間違っている

実は、歯磨きの仕方は一律ではありません。 人それぞれ歯並びや歯の形、大きさが異なるので、歯磨きの方法もそれぞれ異なるのです。

そのため、ただ単に歯ブラシを当てているだけではきれいに磨けません。 ご自身に合った正しい方法で歯を磨いていないと、頑張って磨いていても磨き残しができてしまい、そこから虫歯が生じてしまいます。

成増さくら歯科では、予防歯科の一環として、TBI(Teeth Brushing Instruction)によって、正しい歯磨き方法もお伝えしておりますので、ご自身の歯にどのような歯磨きの仕方が合っているか知りたい方は、お気軽にご相談ください。

虫歯になりやすい人のその他の特徴

今までお伝えしてきたこと以外にも、虫歯になりやすい方には特徴があります。

唾液の量が減っている

唾液はずっと変わらず一定量が出続けるわけではありません。加齢や薬の副作用など、様々な原因で唾液量が減少することがあります。

唾液が減少すると、先ほどお話しした唾液が持つ虫歯予防効果も減ってしまいますので、虫歯になりやすくなります。

口呼吸をしている

呼吸は本来、鼻で行うのが正しい状態です。 口でも息をすることはできますが、口呼吸は正しい呼吸法ではないのです。

口呼吸をしている方は、ドライマウスといって、お口が乾燥しやすくなりますが、これは唾液が蒸発するからです。 唾液が蒸発すると、やはり唾液が持っている虫歯予防の働きが低下するので、虫歯になりやすくなります。

まとめ

今回は、歯磨きをしているのに虫歯になってしまう方に見られる特徴をご紹介しました。 きちんと歯磨きする習慣がない方が虫歯になるのは分かりやすいと思いますが、しっかり歯磨きしているのに虫歯ができやすい場合は、食生活や歯の磨き方などに理由がある可能性が考えられます。

当院は虫歯や歯周病にならないための予防歯科にも注力しています。きちんと歯磨きをしていても虫歯になりやすい、また、ご自分に合った正しい歯磨き方法を知りたいという方は、成増駅すぐそばの成増さくら歯科にぜひお越しください。

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